暑い夏、少し外に出て暑くだけでも汗が出ますし今年はコロナの影響でマスクを使用することでさらに体に熱がこもって汗が出てしまいますよね。
汗は、アトピー性皮膚炎の方はもちろんそうでない方にも痒みをもたらす原因となります。
かゆみの原因となる汗ですが、体温を下げ一定の体温に保つ体温調節を行うために私たちには必要な機能ですし汗をかくことで保湿の作用もあります。
そんな、体温調節や保湿に大切でも痒みの原因となる汗、痒みの大敵の汗と上手に付き合う方法をお話させていただければと思います。
目次
汗の役割
➀体温調節
通常、健康であれば環境や体温が上がることによって暑い日にはたくさんの汗をかくことで体温を下げて常に36度5分前後の平熱に保つことが出来るのですがこれを「体温調節機能」といいます。
汗をかけずにいると体の中に熱がこもってしまい熱中症の危険も上がってします。
また、体に中に熱がこもり痒みを引き起こしてしまいます。
②皮膚保湿作用
汗の中には、乳酸ナトリウムや尿素などの成分が含まれています。
これらの成分は、皮膚の保湿にとても重要な役割を果たしていて欠かせません。
そのため、汗をかくことが出来ない状態をそのままにしていると「ドライスキン(乾燥肌)」の大きな原因となってしまいます。
汗でかゆくなる原因は?
なぜ汗によってかゆくなるのかその原因は長時間放置してしまった汗と言えます。
先ほど汗は、体温調節を行い保湿効果があるとお話しました。
少しの汗でしたらすぐに蒸発して皮膚の表面に残らないため問題ありませんが流れるような汗やべたつく汗は皮膚の表面に長時間とどまってしまいます。
そして、長時間皮膚の表面にとどまった汗は汗の出口をふさぎ細菌が繁殖してしまうなど皮膚のトラブルを起こし、「あせも」や「かゆみ」「臭い」の原因となってしまいます。
また、長時間汗により湿潤(皮膚が湿った状態)した状態のままにしているとあせの出口をふさいで汗をかきにくい状態になってしまい「乾燥肌(ドライスキン)」をより深刻にしてしまうということになってしまいます。
汗と上手に付き合うには
➀肌を清潔にする
汗をかいたらシャワーを浴びて汗を洗い流し、一日に一度は湯船につかることで肌を清潔にすることが大切です。
ですが、すぐにシャワーを浴びることが出来ないときには濡らしたタオルで優しく拭きとることで皮膚を清潔に保つことが出来ます。
ここで注意したいのが必ずタオルを濡らしてふき取ることです。
乾いたタオルでごしごし拭いてしまうと肌への刺激となり皮膚が傷つきますし、痒みの原因となってしまいます。
また、乾いたタオルでは肌についた汗をしっかり拭くことが出来ず広範囲に汗を伸ばしてしまうだけになってしまいます。
そこで、濡らしたタオルで優しく拭き皮膚についた汗をしっかり拭きとることが大切です。
②保湿
アトピーの方は皮膚が乾燥しやすく乾燥から「かゆみ」を引き起こしてしまうため、入浴後や汗をふきとった後は乾燥を防ぐために保湿をします。
また、十分な睡眠や食生活の改善をすることで皮膚の内側から肌の整えることも大切となります。
③冷やす
赤みやかゆみなど炎症が起きている状態の皮膚は熱を持っています。
そのため、炎症が起きている部分を濡れたタオルやタオルで包んだ保冷剤を使用し冷やすことで炎症や熱感を抑え、痒みや赤みをやわらげることが出来ます。
最後に
体温調節や皮膚の保湿に欠かせません。
ですが、長時間放置してしまうことでかゆみや肌のトラブルの原因になってしまうことを今回お話させていただきました。
➀汗をかいたら洗い流すor優しく拭きとる
②保湿や内側からの体質改善
③かゆいときには掻かずに冷やす
私自身も、この3点をに気を付けることで上手に汗と付き合っていけたらと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。