痒みに対して掻く・叩く、こすることによる弊害とは

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痒みに対して掻く・叩く、こすることによる弊害とは

アトピー性皮膚炎による痒み、とてもつらく我慢しがたいものがありますよね。

私は、小さいころから掻いてしまうことや強くこすってしまうことがあったのですが、そんな時に「掻いたりこすったりせずに叩きなさい。」と言われて経験があります。

掻く・こするという行為にプラスして叩くという行為もするようになるのですがこれも軽くからだんだんと強くたたくようになります。

掻く・こする・叩く行為を続けたことにより繰り返す痒みや経験した病気について今回はお話させていただこうと思います。

痒みが起こる原因

アトピー性皮膚炎の痒みのメカニズムははっきりと解明されていません。

ですが、皮膚に存在している肥満細胞から分泌される「ヒスタミン」が痒みを引き起こす重要な役割を果たしていると言われています。

この「ヒスタミン」は、痛みや痒みを知覚する「知覚神経」に作用しその刺激が痛みや痒みとして脳(大脳)に伝えられます。

脳が痛みや痒みとして認識すると同時に、刺激が神経の末端にも伝えられ「神経ペプチド」と言われる神経伝達物質を放出させます。

「神経ペプチド」は、さらに肥満細胞を刺激して「ヒスタミン」を分泌させてしまうため“痒みの悪循環”となってさらに痒みが広がってしまいます。

そして一番重要なことは、掻く・叩くことを続けているとやめられなくなること。

掻く・こする・叩くという行為は、痒みからしてしまうことはもちろんですが無意識や不安・ストレスを感じた時にも私はしてしまっています。

かゆくなくても、無意識や不安感やストレスから掻いたり・こすったり・叩いたりしていると“痒みの悪循環”の入ってしまい痒みが広がりやめられなくなってしまいます。

(駄目だとわかっていても、叩いたり、掻いたりしている時って気持ちいいですしなんだか安心感?があるように感じています。)

掻く・こする・叩くことによっておこる病気

白内障

高齢の方がなることが多い白内障ですが「アレルギー性白内障」と言ってアトピー性皮膚炎などのアレルギーを持っている方がなってしまう白内障があります。

この「アレルギー性白内障」の原因として、ステロイドの入った軟膏の副作用と言われています。

ですが、今回治療をしている中で顔をたたいたり、掻いたり、目をこすっていしまうことをやめたいと考え調べていくうちに、ステロイドの入っている軟膏の副作用として白内障は上がっているのですが実際には因果関係があまりよくわかっていないということがわかりました。

それよりも、叩いたり、掻いたり、こすったりすることによって物理的な刺激が続けて起こることによって白内障を発症してしまうということが有力なようです。

私は、20代の時に白内障と診断を受けて手術を受けていますが眼内レンズを入れてから水晶体の役割ってとても大切で人工の物では補えないことを痛感しています。

今は、右目だけですが左目もなってしまう可能性があるためやめなければと強く思いました。

他にも、眼科疾患で網膜剥離や緑内障もありますがやはり叩いたりこすったりすることで眼圧が上がることや眼球を傷つけてしまうことで発症してしまいます。

感染症

伝染性膿痂疹(とびひ):ジュクジュクした重症の湿疹や傷口から黄色ブドウ球菌などの細菌が進入することによって発症。

伝染性軟属腫(水いぼ)など:ウイルスによる皮膚疾患で特に単純ヘルペスにかかってしまうと重症化してしまう。

最後に

今回は、痒みが起こるメカニズムから掻くこと、こすること、叩くことをやめられない、続けていると発症するリスクを高める病気についてお話させていただきました。

実際私も、やめれず続けていたことによって病気になってしまいましたし今もやめれていません。

白内障になったときはこのまま見えなくなってしまうのではととても怖い思いをしました。

合併症によって苦しむ方が少しでも少なくなるよう、そしてやめたくてもやめれないと悩んでいる方にこの記事を読んでいただき少しでもきっかけにしていただければと思います。

一緒に頑張りましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

はじめまして! 看護師9年目のhimawariです。 障害者福祉施設→産婦人科→小児科と経験し、現在は介護老人保健施設で働いています。 日々、利用者様やご家族様との関わりから教えて頂いたことなどを交えてお話しさせて頂ければと思います^_^ そして、介護に関してまだまだ未熟な私の成長にもお付き合い頂ければと思っています。 よろしくお願いいたします。

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