介護用おむつの選び方!使用するときに注意することは?

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介護用おむつの選び方!使用するときに注意することは?

介護用おむつはCMでも流れていますが実際にものを見たり、触ったりしたことがない方が多いのではないでしょうか?

介護を経験しないとなかなか見ないですよね。

そして、家族のおむつを替えるなんてと抵抗がある方も多いのではないでしょうか?

排泄は生きていくためにとても大切なことです。

高齢や認知症になると尿意があいまいになりおしっこが出ている感覚があいまいになってくることがあります。

尿意があいまいになって尿漏れが・・・

そんな時に安心知って過ごせるアイテムにもなる介護用おむつ。

使い方を間違えてしまったり抵抗や不快を感じてしまったりしてしまうと介護を受ける方も介護をするにも負担になってしまいます。

そこで今回は、介護用おむつのこと選び方や介護を行う方の心構えについてお話させていただければと思います。

介護用おむつとは?

介護用おむつは、介護を必要とする方向けの大人用おむつのことです。

「トイレに間に合わず失敗してしまうことが増えた」、「認知症の進行からトイレの場所や排泄する場所という認識が出来ず失敗してしまうようになった」

といった排泄のトラブルを防ぐために使用されます。

介護用おむつのメリット

〇介護を受ける方

・失敗してしまう不安が軽減される

・外出に意欲的になり活動的になる

・失敗し着替える回数が減り夜間、トイレまで移動することでの転倒などのリスクが軽減する

・夜安心して眠ることが出来る

〇介護をする方

・トイレの介助や行為に伴う洋服の行為・洗濯が減り負担が軽減できる

・安心して眠ることが出来る

介護用おむつのデメリット

〇介護を受ける方

・自尊心を傷つけてしまうことがある

・自分で出来ることを減らしてしまい、残存機能の低下につながる

・排泄物や蒸れのより皮膚トラブル(床ずれなど)を招くことがある

〇介護をする方

・費用面で負担が増える

・依存的になり要介護度が上がる可能性がある

・おむつ交換に対する抵抗がある

費用面について

介護用おむつは介護を必要とする方が使用する場合は医療費と認めてもらえます。

ただし条件として

➀6カ月以上寝たきりであること

②医師におむつの使用を認められていること

など条件を満たし、市区町村で発行されるおむつ使用証明書にかかりつけの医師のサインをもらい証明してもらう必要があります。

介護用おむつの種類と選び方

介護用おむつには、大きく分けてオムツ(アウター)と尿取りパット(インナー)の2種類あります。

そしてオムツ(アウター)にも、テープ式のおむつとパンツ型のおむつと種類があり、介護を受ける方のADL(日常生活動作)により選ぶことが大切です。

そこでまず、介護用おむつの種類についてご紹介します。

オムツ(アウター)

➀テープタイプ

寝たままの状態での交換が簡単にできるため、寝たきりの方や睡眠の確保や転倒の予防のため夜間のみのという使用方法におススメです。

②パンツタイプ(リハビリパンツ)

日中やお手洗いに一人でいける方や介助が必要でもおトイレで排泄が出来る方にお勧めです。

横漏れがしやすいためサイズはなるべくぴったりしたものが好まれますが、一人でお手洗いに行かれる方は上げにくくなってしまい転倒のリスクもあります。

リハビリパンツを介助で上げ下げするのかご自身でされるのかその方の動作を見てサイズを選ぶことをおススメします。

パット(インナー)

インナーにも種類があります。

失敗したときの量が少なくお手洗いの回数が多く頻回にパットの交換が出来る方でしたら薄手で給料の少ないもので大丈夫ですし、失敗したときの量が多く頻回に変えるのが難しい場合でしたら超ウルトラなどの厚手で吸収量が多いパットがおススメです。

夜間、ゆっくり休みたいという方にも厚手の吸収量が多いパットはお勧めできます。

パットの使い方での注意点としては、吸収量を増やしたいと考えた時ときにパットの種類を変えるのではなく重ねづけをしたらいいのではと考えてしまうこともあると思います。

重ね付けをしても吸収量が増えるわけではなく、体とおむつの間に隙間を作ってしまい、かえって失敗する(漏れる)原因となります。

そして、何枚もつけていることでご本人様に不快な思いを感じさせてしまうことにもつながりますし、動きづらくなります。

私も、よくお手洗いに行かれる方でおひとりでも行かれるのですがパットがうまく当てられず失敗してしまう利用者様に、リハビリパンツにテープで固定できるパットと吸収量の多いテープのついていないパットを重ね付けしていたことがありました。

ですが、失敗して(漏れて)しまう回数は変わりませんでしたし、不快な思いをさせてしまっていたのではと反省しています。(利用者様視点ではなく職員視点になっていました。)

ご本人の気持ちが一番大切です

お手洗いでの排泄がうまくできず、失敗してしまうことが続いてしまうとご家族様もショックを受けられると思いますが1番ショックを受けているのはご本人様ということ。

想像以上に、恥ずかしさや不安、孤独感に襲われていることもあります。

その気持ちを周りの方がまず理解すること、そして「おむつ」と表現せず「下着」や「パンツ」と表現することをおススメします。

「新しい下着を用意したので使ってみませんか?」の方が受け入れやすいのではないでしょうか。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

はじめまして! 看護師9年目のhimawariです。 障害者福祉施設→産婦人科→小児科と経験し、現在は介護老人保健施設で働いています。 日々、利用者様やご家族様との関わりから教えて頂いたことなどを交えてお話しさせて頂ければと思います^_^ そして、介護に関してまだまだ未熟な私の成長にもお付き合い頂ければと思っています。 よろしくお願いいたします。

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