皆さんはカラオケが介護(認知症)予防や健康の増進に効果があるということをご存じですか?
私が働く施設では週に数回レクリエーションに取り入れているカラオケ!
そこで今回は、カラオケを取り入れることで高齢の方が得られる効果やカラオケをするときのポイントについてお話させていただこうと思います。
目次
カラオケによる3つの効果
歌を歌うことで得られる効果について3つあげていきたいと思います。
➀ストレスの発散とリラックス効果
カラオケには好きな歌を歌う前の緊張感と、歌い終わった後の安堵感や解放感を一度に感じることが出来ます。
これは、自律神経のバランスを整えることに繋がり、また「楽しい」「面白い」という体験を周囲の人と共有することで、元気な心とからだや明るい笑顔を取り戻す効果があるといわれています。
②脳が活性化して認知症の予防になる
歌を歌おうとしたとき、正しい音程やリズムを取ろうとすると思います。また、歌詞を読んだり歌詞を思い出そうとすると思います。昔流行した懐かしい歌を聴いたり、歌うことにより眠っていた記憶を呼び覚まし脳の活性化につながります。
認知症の予防や症状の進行を抑えるための心理療法の1つに懐かしい写真などをみながら昔の思い出について語り合い脳を活性化させる「回想法」があり、これに音楽を合わせた「音楽回想法」は、認知症予防や記憶力の向上につながります。
また、リズムに乗り音楽に合わせて身体や指を動かすことも台の上の大きな刺激となり脳や体、そして心の活性化につなげることが期待できます。
③誤嚥性肺炎の予防につながる
歌を歌おうとしたとき、人は視線と口を大きく動かすと思います。唇や舌を動かすことで、口の周りの筋肉が鍛えられ、食べ物をのどにお切り込む力が強化され、誤嚥予防につながります。
そして口をたくさん動かすことで、唾液の分泌が促されます。唾液には、口腔内を清潔にする自浄洗浄・口の中の細菌や外から入ってきたウイルスの働きを抑える殺菌作用・食べ物を飲み込みやすくするムチンというタンパク質が含まれています。
口の周りの筋肉を鍛え、口の中を綺麗にしてくれる唾液を出すことは誤嚥性肺炎の予防にとても効果があります。
歌を歌うことで肺を使うので、心肺機能の向上・維持に効果があります。
カラオケをするときのポイント
➀一人ではなく複数人と
施設で行う場合は歌われる方にはもちろん聞くだけでもいいのでとお声かけさせていただき参加をしていただきます。
それは、歌われる方にとって歌を一緒に聞いている方にも歌うことや手拍子をすることで、連帯感や仲間意識が芽生えるといわれています。
実際に施設でカラオケをしている時、歌が上手い下手ではなく懐かしい曲を聴くことただン額を流しているのではなくそれを誰かが歌っていることがとても大切なんだなと利用者様の笑顔や柔らかい表情を見ていて感じています。
そして、地域で過ごされている高齢の方にとっては「社会的孤立の予防」としても注目されているそうです。
②歌詞の内容がイメージしやすく親しみのある曲にする
歌っていただく時注意しているは、歌われている方も周りで聞いている方にも「昔歌ったことがある」や「聞いた頃がある」と思い出せて親しみのある歌にすることです。
また、歌の歌詞の内容から背景がイメージしやすい演歌や歌謡曲は感情移入がしやすく、昔の体験を呼び起こすきっかけとなり、カラオケの後に「昔、○○があって大変だったのよ…」とお話してくださる利用者様もおられます。
まとめ
・カラオケはストレスの発散やリラックス効果が期待できる
・認知症予防や心肺機能の増進に効果がある
・カラオケは高齢の方の孤立防止に役立つ
楽しく歌い歌を聴くことで、様々な良い効果が得られえるカラオケ。
地域の方ともちろんご家族様で一度、カラオケに行かれてはいかがでしょうか!?
最後まで読んでいただきありがとうございます。