通所介護を利用するときにデイサービスとデイケアの違いについてわかりにくく戸惑うこともあると思います。
そこで今回は、通所介護の中でもデイサービスとデイケアの違いについて
- サービス内容と目的の違いについて
- スタッフの違い
- 機能訓練とリハビリの違い
- 事業所の違い
の4つに分けてお話しさせていただこうと思います。
目次
1、サービス内容と目的の違い
<デイサービスのサービス内容と目的>
デイサービスとは通所介護とも言われ、要介護(1~5)認定を受けた方が利用できるサービスです。
生活機能の向上だけでなく、介護が必要な方の引きこもり防止、介護者様の介護負担軽減(レスパイトケア)が目的として上がります。
サービス内容は、食事の提供、簡単な機能訓練、レクリエーション、入浴介助、送迎となります。
デイサービスは、スタッフやほかの利用者との関り、季節ごとのイベントへの参加をすることで「生活の質を上げる」ということが大きな目的といえます。
<デイケアのサービス内容と目的>
デイケアは通所リハビリテーションとも呼ばれていて、要支援(1・2)、要介護(1~5)の方が利用できます。また、主な目的は身体の機能を回復することになります。
そのため、デイサービスとは違い医師に「デイケアを利用することで機能の改善が期待できる」と利用を認めてもらい、指示を出してもらわなければ利用することが出来ません。
サービス内容は食事の提供、入浴介助などデイサービスと同じサービスを受けることが出来これに加え身体機能の回復のためのリハビリが加わります。
デイケアではデイサービスのように生活介護を行いますがご利用者様がおひとりで出来ることを増やすサポートを行うのがおおきな違いです。
2、スタッフの違い
デイサービス、デイケア共にサービスを行うための最低限のスタッフ人数は決められており、資格保有者の配置も必要となります。
<デイサービス>
・生活相談員
・ケアマネージャー
・看護職員
・介護職員
・機能訓練指導員
(看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士のいずれかの資格を持つこと)
<デイケア>
・常勤の医師
・看護職員
・介護職員
・理学療法士
・作業療法士
・言語聴覚士
3、機能訓練とリハビリの違い
デイサービスもデイケアもどちらも「機能訓練・リハビリテーション」を提供しています。
違いとしては、「デイサービス=機能訓練」、「デイケア=リハビリテーション」となります。
・機能訓練とは
機能訓練とは理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師、柔道整復師などが行う生活に必要な機能の回復・減退防止(おとろえ弱ること)です。
医師の指示が無くても行え、リハビリスタッフ以外の看護師や介護士も行うことが出来るのが特徴です。
・リハビリテーションとは
リハビリテーションとは、医師の指示のもと理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の専門職のスタッフが「身体機能の維持・回復」を目的に提供する訓練のことです。
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士のリハビリテーションを少し紹介すると、
➀理学療法
マッサージや体操を行い身体の機能の向上を行います。電気の力で体を温め、血行をよくする治療も行われます。
②作業療法
手芸や色塗りを行い手先の運動を行います。また、季節ごとに壁画の制作することもあります。
③言語療法
お食事中に飲み込む津からである嚥下機能の訓練や言葉を話す訓練を行います。
専門のスタッフが、利用者様に必要なリハビリをそれぞれの専門ごとに行います。
4、事業所の違い
デイサービスは社会福祉法人や株式会社が運営しているサービスです。
ですが、デイケアは医師が常駐していることからもわかりますが、医療法人や病院、診療所が運営しておりデイサービスも併設していることもあります。
このように、デイサービスは一般法人、デイケアは医療法人が運営しているというちがいがあります。
最後に
今回は、デイサービスとデイケアの違いについてお話しさせていただきました。
どちらも一緒に利用することが出来ますが、「要支援」か「要介護」によって保険が使えず自腹になってしまうこともあります。
何を目的に通うのかよく考えたうえで、ケアマネージャーさんに相談し利用することをおススメします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。