手や足を動かすことが難しくなってしまう「パーキンソン病」。
今回は、「パーキンソン病」についてお話させていただければと思います。
目次
パーキンソン病とは
パーキンソン病は、中高年に多く脳が変化してしまうことにより起こる病気です。
片方の手や足に震えが起こることから始まり、次第に進行して手足を動かすことが難しくなってしまいます。
進行すると、日常生活を一人で生活することも難しくなってしまいます。
高齢化によって、パーキンソン病にかかっている方が増えてきていること認知症を併発していることがあります。
重症になってくると「肺炎」や「尿路感染」の危険があり命にか変わってしまいます。
症状
パーキンソン病にかかってしまった最初のころは、「疲れやすい」、「手や足、顔の筋肉の突っ張りを感じる」という程度の自覚症状から始まっていきます。
また進行していくにつれ、日常の動作が緩慢になってきます。
症状は、片方の手足から始まり徐々に両側に震えが広がっていき、歩くことが難しくなってしまいます。
パーキンソン病の症状に進行する特徴として、進行スピードがゆっくりというのもおおきな特徴になります。
振戦
初期は、片側の指、手、腕、足などに1秒間に4~6回、規則的に震えが起こります。
これを、「静止時振戦」といいます。
この静止時振戦は、手の親指と第2指(人差し指)を小刻みにこすり合わせるような動きがみられることが特徴的です。
そして、振戦は足や膝などの下半身、時には顔や唇にもあらわれてしまいます。
唇に見られると、ウサギが食事をするときにもぐもぐと口を動かすような動きに見える振戦もみられます。
字を書く時にもみられるのですが、震えがあるため少しずつ小さい字になっていきます。
この振戦は、緊張や不安、疲れから強くなってしまうという特徴があります。
無動
無動とは、身体に麻痺が無くてもゆっくりとした動きになってしまい、動く範囲が狭くなってしまうことを言います。
顔の表情もなくなり、無表情から「仮面様顔貌」と言われ、少しづつ発音もわかりにくくなってしまいます。
姿勢にも、首を少し下に曲げ、肘と膝を軽く曲げているという特徴な姿勢がみられるようになります。
歩行も特徴的で、最初の第一歩が中々踏み出せなくなり、細かい足踏みをしたあとにようやく歩くことが出来着ることに加え、つんのめって歩くような特徴的な歩き方となります。
始めの一歩が出に杭のですが、一度歩き始めると止めようとしても自分の意思では急に歩くことをやめることが出来ず、小刻みに手を振らずに前かがみの状態でとっとと歩くことも特徴です。
固縮
手足の関節をご本人以外の方が動かそうとすると、‟ギギギ“というような断続的な強い抵抗を感じることを言います。
姿勢反射障害
姿勢を崩しそうになった時、私たちは姿勢を戻そうと反射的に体が動きます。
ですが、パーキンソン病の方は反射的に姿勢を戻すことが出来なくなってしまい、動作も緩慢になっていることから腕を出して体をかばう動作も難しくなり、大けがをしてしまうことが多くなってしまうため周りの方も注意しておく必要があります。
原因
脳の中で、身体のバランスや運動をコントロールしている「中脳」の黒質という部分にある神経伝達に必要な神経細胞が少しずつ脱落していくことによってパーキンソン病を発症すると言われています。
この神経細胞は、神経と神経の間で情報のやり取りをする際に欠かせない「ドパミン(神経伝達物質)」をつくっていて、ドパミンがあることで神経細胞間の連絡がスムーズに行われなくなり、身体を動かすことが緩慢になり難しくなってしまいます。
進行を抑えるために出来ること
規則正しい栄勝はもちろんですが、散歩や運動をすることによって筋肉が柔らかい状態を作ることが重要になってきます。
ただし進行してくると、歩いている状態からご自身の意思で急に止まることが出来なくなってしまうためご家族様や周りの方の付き添いのもと、無理のない範囲で行うことをおススメします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。