健康な方でしたら通常怖くないMRSA。
ですが、高齢者など抵抗力が弱い人が感染してしまうと重症な感染症を引き起こす原因となってしまいます。
そこで今回は、MASAについてお話させていただければと思います。
目次
MRSA感染症とは?
MRSAは、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(methicillin-resistant Staphylococcus aureus)の頭文字をとって名付けられています。
黄色ブドウ球菌は、とても日常にありふれた菌で、髪の毛や皮膚、口腔内、鼻の粘膜にもいますしまた傷口にも付着していいて常在菌の一つです。
そのため、健康であれば黄色ブドウ球菌を持っているというだけでは毒性が弱い菌のため、症状として現れることはないのです。
ただし、高齢者や小さいお子様、治療後などで免疫力が落ちてしまった方の傷口などから黄色ブドウ球菌の中でもMRSAが進入し感染して症状が出てしまうと重篤な状態や病気を平滑してしまうことになってしまうことがあるため注意することが大切となります。
MRSAが引き起こす症状
MRSAは、感染した部分によって症状が変わってきます。
感染する経路としては、接触感染(細菌がついているものに触れること)や飛沫感染(咳をした際に飛び出した唾液から感染すること)となります。
MRSA敗血症
38℃以上の発熱
36℃以下の低体温
頻脈
頻呼吸
ショックや播種性血管内凝固症候群(DIC)、心不全の併発
MRSA腸炎
下痢
発熱
腹部膨満
腹痛
悪心・嘔吐
MRSA肺炎
発熱
咳や痰
血痰
呼吸困難
腹痛
MRSAを予防しよう
手洗いをする
手から手を介してうつってしまう接触感染が多いため、介助を行った際はしっかり手洗いを行うことで予防することが出来ます。
すぐに手洗いが出来ないときには、アルコールで消毒をすることも有効です。
手袋やマスクをする
保菌(菌を持っているとわかった方)のおむつ交換やお風呂の介助、食事の介助など肌に直接触る状態の時には必ず手袋やマスクをして関わるようにしましょう。
体力をつける
そして一番大切なことは、食事や睡眠、適度な運動など日常生活を整えることで体力をつけて、免疫力を高めておくことです。
手荒れを予防
MRSAは皮膚についている状態だけだと手洗いやアルコールで消毒をすることで感染することはありません。
ですが、手などに傷があるとそこから体の中に菌が入り込んでしまい感染の危険があるため日ごろから手荒れの予防をすることが大切です。
最後に
MRSAは、感染し症状が出てしまうと重症になってしまうことがあります。
ですが、常在菌の中の一つであるためMRSAを持っていても症状が出ず自然と体からいなくなっている体づくりが出来るといいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。