65歳以上の方へ優先的にインフルエンザのワクチン接種がはじまりました。
そこで今回は、インフルエンザについてお話させていただければと思います。
目次
インフルエンザとは
インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって発症します。
インフルエンザに感染してしまう原因として、くしゃみや咳などに含まれるウイルスを吸い込むことでうつってしまう「飛沫感染」やウイルスのついた人の手や物からうつってしまう「接触感染」などがあります。
「飛沫感染」や「接触感染」により、私たちの体の中に侵入したインフルエンザウイルスは、喉や気管支、肺で急激に増殖して、発熱や肺炎などの症状を引き起こします。
インフルエンザの流行時期と潜伏期間
インフルエンザの発症時期は、毎年11月下旬から12月上旬頃に流行が始まり、翌年の1月から3月頃にピークを迎えます。
潜伏期間は、感染の原因となる病原菌に接触してから発症するまでの期間のことを言います。
インフルエンザの潜伏期間は、1から2日ととても短いのが特徴です。
そして、インフルエンザの感染力はとても強く、発症した日の1日前から感染力があると言われています。
感染当日には周りの方にうつしてしまうことが考えられ、3日目にピークを迎え、発症後1週間ほど感染力は持続します。
インフルエンザの症状
インフルエンザは、発熱や咳、喉の痛み、鼻水など症状が似ているため、風邪と間違われやすいです。
ですが、風邪とインフルエンザの大きな違いは、高熱や急激に症状が悪化することに加え、全身の筋肉痛や関節痛、強い倦怠感があるなどの違いがあります。
インフルエンザかな?と思ったら…
急激な症状の悪化、高熱などの症状がありインフルエンザかな?と疑った時は、医療機関での受診を早くすることが大切です。
現在、インフルエンザにかかってしまうと直ぐに治すお薬はありませんが、発症から48時間以内であればお薬を吸入又は服用することで症状を軽減することが出来ます。
予防するには?
予防接種を受けよう
インフルエンザの予防接種を受けていても感染してしまうことはありますが、予防接種を受けていることによって症状が比較的軽くすみます。
そして、インフルエンザ脳症やARDS(急性呼吸窮迫症候群)、肺炎などの病気を併発し重症化を防ぐことが出来ます。
ARDS(急性呼吸窮迫症候群)
肺胞でのガス交換がうまく行えず、急な息切れや呼吸困難などがおこる状態。
部屋の換気と加湿をしよう
お部屋の空気がよどみ乾燥していると、喉の粘膜が担っている防御機能が低下してしまい、インフルエンザのウイルスが体内に入り感染しやすくなってしまいます。
換気方法としては、1時間に一回5分を目安に換気を行いましょう。
お部屋の対角線上にある窓を開ける、窓が一つの場合は換気扇や扇風機を使うことでお部屋の空気を効率よく入れ替えることが出来ます。
インフルエンザウイルスは多湿に弱いため、適切な湿度として50~60%を保ちましょう。
手洗いうがいを忘れずに
外から帰ってきたら、まず手洗いうがいを忘れずにしましょう。
手洗いは、流水で石鹸を使って行うのが効果的です。
最近では、小さなお子様でも出来る工夫として、手洗いの歌や手洗いが出来たことを教えてくれるスタンプなどいろいろ出ているので楽しみながら行うのもいいですね。
外出中は、電車や人ごみに行く場合はマスクの使用や乾燥した場所にいるときには適度に水分補修を行うことでのどのウイルスを洗い流すことが出来ます。
最後に
高齢の方や小さいお子様は重症化しやすく合併症を引き起こしてしまいます。
感染してしまった方は、症状が落ち着いていても発症する一日前から発症後1週間は感染力があり人にうつしてしまう可能性があるということやインフルエンザについて正しく知ることでみんなで予防が出来るといいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。