白線と聞くと爪や指の間(特に足)に出来る病気と思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
白癬は爪や指の間だけではなく全身のありとあらゆる場所に出来ます。
白線を起こしてしまう白癬菌は自分だけではなく他人にも映してしまう危険性があるます。
そんな白癬菌を人にうつさない、かからないために白線についてお話させていただこうと思います。
目次
白癬(水虫)とは
白癬(水虫)の原因となる白癬菌は、皮膚糸状菌ともいいカビの一種になります。
白癬菌の中には、動物から人に感染してしまう種類のものもいて、白癬菌にかからないための予防が大切になってきます。
この白癬菌は、ケラチンというたんぱくを栄養源にして生きているカビです。
ケラチンは私たちの身体の中でも皮膚の表皮に含まれる角化細胞中に存在しています。
角化細胞は死ぬと角質層を形成するのですが、この角質層にケラチンが豊富に含まれています。
そのため白癬菌は、私たちの皮膚の表面でターンオーバーによってはがれる角質層(垢となって剥がれ落ちる場所)に感染し白癬(水虫)をひきおこしてしまいます。
また、角質層が変化し硬化(硬くなること)によってできている爪や髪の毛にも白癬菌は感染します。
感染するしくみ
白癬菌は、白癬(水虫)にかかった方から剥がれ落ちた角質(落屑)にも存在しているため、その角質(落屑)を素足で踏んでしまい菌が付着することによって感染します。
ですが通常、白癬菌が付いただけで感染には白癬(水虫)とはならず、白癬菌を洗い流さずにそのままにしてしまい、残っていた白癬菌が傷ついた角質から入り込んでしまい、また繁殖しやすい環境に皮膚の表面があったときに感染してしまいます。
感染を引き起こしやすい環境としては、
長時間蒸れた状態が続いている
皮膚が清潔に保てていない
高温多湿の環境
が考えられます。
白癬(水虫)の部位別の症状
白癬菌は、感染した部位によってあらわれる症状は違ってくるため部位別に紹介していきます。
足白癬(水虫)
足の指の間(趾間)や踵、足の裏(土踏まずや側面)に出来る白癬(水虫)です。
足の指の間(趾間):赤くジュクジュクして皮がむけたり、白くふやけて皮膚がぶよぶよになったりしまいます。
足の裏:足の裏の土踏まずや側面に小さな水疱が出来、しばらくすると赤く皮膚がむけてきます。
かゆみがとても強く表れえるのが特徴です。
踵:踵の裏がカサカサと乾燥して、角質が固くなってきます。
そして進行すると皮膚がむけてひび割れを起こしてしまいます。
爪白癬
白癬菌が爪の中に入り込み、爪が白く濁り、分厚くなりボロボロと爪が弱く崩れてしまいます。
手や足の爪のどちらにも発症してしまいます。
ゼニタムシ(体部白癬)
顔や首、身体など全身に感染してしまうことをゼニタムシ(体部白癬)といいます。
身体に小さな赤い輪が出来、徐々にその赤い輪が広がっていきます。
かゆみを伴いこともあり、皮膚が薄い部位にできやすいのが特徴です。
しらくも(頭部白癬)
白癬菌が髪の毛に感染して起こります。
頭に円形や楕円形の髪の毛が抜けフケ様の細かい落屑が見られます。
かゆみはなく、小さなお子様に多くみられると言われています。
インキンタムシ(股部白癬)
産毛が生えている股に部分に出来ることをインキンタムシ(股部白癬)といいます。
円形から楕円形や環状の赤い発疹ができ、わっかの中は綺麗な状態ですがかゆみを伴い
ます。
インキンタムシ(股部白癬)は、湿疹と間違えられることがありステロイドを使用したことにより悪化をすることもあります。
予防法を知ろう
まず、 一番大切なことは皮膚を清潔に保つことセス。白癬菌がついてすぐに感染してしまうわけではないため、一日一回は入浴をして白癬(水虫)の方と接したときは特に丁寧に洗いましょう。
他の方にうつしたり自身が感染してしまわないようにするためタオルや足ふきマットの共有を避けるようにしましょう。
もし、ご自身や家族の方が白癬(水虫)に感染してしまったら、感染を広げないようにきちんと治療をすることが大切です。
この白癬菌の厄介なところは、痒みや赤みが落ち着き直ったと感じて薬をやめてしまうと再発をし、繰り返してしまうことです。
治ったとお薬をすぐに中止してしまわずに、その後もしばらく続け医師の判断に従って中止をしてください。
まとめ
今回は、白癬(水虫)についてお話させていただきました。
白癬菌に感染してしまわないために
皮膚を清潔に保つ
タオルやマットは共有しない
治ったと思っても飲み薬や塗り薬は瞬く続ける
飲み薬や塗り薬の中止は医師の判断に従う
などに注意しかからない、うつさないせいかつが出来るといいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。