おいしいお料理を食べることは、どの年代の方にも楽しみの一つで幸せを感じることが出来る時間ではないでしょうか。
そんな食事をいつまでもおいしく楽しみの時間として過ごせるよう今回は食事の形態についてお話しさせていただこうと思います。
目次
食べやすくする工夫
お食事は、ほかのご家族様と同じものを一緒にご自身で食べることが出来ることが一番理想です。
ですが年齢や病気などで、噛む力が弱くなり飲み込むことが難しくなると同じお食事でも一工夫が必要になってきます。
キザミ食
「キザミ食」とは、普通のお食事を2~3㎜と細かく刻んだ状態のことです。
噛む力が弱くなり、普通のお食事では噛むことに時間がかかるけれど飲み込むことはあまり問題の無い方にお勧めです。
ミキサー食
「ミキサー食」とは、お食事をミキサーにかけてポタージュ状にしたお食事のことです。
噛む力が弱くなり、うまく飲み込むことが難しい方にお勧めです。
ゼリー食
「ゼリー食」は、お食事をペースト状になるまでミキサーにかけた後にゼラチンや寒天を加えてゼリー状にしたお食事のことです。
飲み込むことが難しくさらさらした状態では誤嚥を起こしてしまう危険性があるほど嚥下機能が低下知っている方にお勧めです。
ミキサー食とゼリー食で注意すること
「ミキサー食」「ゼリー食」ともに共通することですが、すべてのお食事をポタージュ状やペースト状になるまでミキサーにかけてしまうため、味覚の低下や嗅覚の低下がみられる高齢の方はより何を食べているのか分からなくなってしまいます。
・一品ずつ分けてミキサーにかける
・一品ずつ分けてお皿に盛りつける
・お食事の初めにメニューを伝える
・ミキサーにかける前のお食事を見てもらう
・彩に気を付ける
など、手間と時間はかかりますが目でも楽しめる工夫をすることでご本人様のお食事に対する意欲を引き出すことに繋がります。
また、ミキサーにかけたお食事に対し抵抗がある方もおられるため噛む力や飲み込む力に問題があってもご本人様の希望も聞くことも大切です。
ご本人様とご家族様とで話し合い納得のいくお食事の方法を探る必要があります。
お仕事や家事でミキサー食やゼリー食が難しいというご家族様は、市販で「介護食品」として販売されているものやご自宅に調理したお食事を届けてくれるサービスを行っている業者もあります。
毎日のことですし活用してみてください。
食べにくい食品の特徴
食べにくい食品や特徴を上げていきたいと思います。
ぱさぱさしたもの
パンなどのぱさぱさした食べ物はお口の中の水分を吸収してしまいます。
高齢の方の特徴として、のどが渇いたと感じにくいことや唾液の分泌が減ることからぱさぱさぢた食べ物が食べにくくなります。
お食事の時に水分を一緒に取ることや調理をするときにしっとりさせる工夫が必要です。
液体と固形物が混ざったもの
お茶づけやお粥などさらさらした液体とご飯などの固形のものが一緒になっているものは食べた時に気管に入りやすく「誤嚥」になりやすいです。
お茶図家よりお粥はイメージしにくいかもしれませんが、最初は良くても食べ進めていくうちに水分のトロミがなくなりむせてしまうことがあります。
むせているなと感じた時は、片栗粉や市販のトロミ粉を混ぜておくことで予防することが出来ます。
口に張り付くもの
海苔やわかめなど薄くぺらぺらしていて上あごに張り付いてしまいやすいものは食べにくい食品になります。
飲み込みに不安がある方は避けたい食品になります。
料理に取り入れる際は、わかめは刻んでおく、海苔は佃煮になっているものを使用するなどをおススメします。
最後に
今回、食べやすくする工夫や食べにくい食品についてお話させていただきました。
高齢者の特徴についても少しお話しさせていただきましたが詳しくはこちらものぞいてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。