これから介護を控えている方や現在直面している方にとって、介護がいつから始まるのか介護をするには仕事は?自分の家庭(プライベート)は?など心配事が尽きないのではないでしょうか。
介護は一人で抱えてしまうと「介護離職」や「介護疲れ」から共倒れになる危険性を抱えています。
そこで今回は、介護が始まる前に知っておきたいことをお話させていただければとお思います。
目次
介護はいつから?
介護をしたことがない方はもちろん介護をしている方、経験したことがある方でも「いつから介護が始まるのかわからない」「介護がいつから始まったか覚えていない、わからない」という方は多いのではないでしょうか?
人は誰にもできないことがありますし、みんな誰かの力を借りて生きています。
これは私たちにも言えることで高齢者に限ったことではありません。
介護がいつ始始まるのか明確な線引きは難しいんです。
だって、介護は特別なことではないから…
「ご本人が出来なくなってしまったことを周りのみんなでそっとサポートして、いつも通りの生活を送ること」が介護ではないかと感じています。
そして、離れて暮らしていても「ご近所さんとうまくいっているかな?」、「困っていることがないかな?」と気にかけ電話をして、周りの環境に気を配ること。
少し時間に余裕があったら会いに行く、そんなことから介護は始まるのではないでしょうか。
介護が始まったと感じた時に慌てないために知っておいて欲しい5つのこと
ですがいざ介護が始まった時、やっぱり不安や焦りがあると思います。
そこで、準備しておいたらいいなと思うことをお話しさせていただきます。
➀周りのサポートについて調べる
家族と介護について日ごろから話しておくこと、そして相談できる窓口を知っておくと安心につながります。
相談できる窓口としては、市(区)役所・地域包括支援センターなどです。
特に、地域包括支援センターは地域の高齢者の生活に関する「総合相談窓口」といっていいところです。
相談は無料ですし、介護が必要にならないための予防法なども教えてくれます。
必ず、市町村に1つはあるためお近くにあればぜひ活用してみてください。
②かかりつけの病院・主治医を確認しておく
年齢を重ねると体調不良や慢性的な病気により定期的に病院に通われてお薬をもらっている方が多いと思います。
かかりつけの病院や主治医を知っていることで気になる変化があったとき日々見てくれている先生は強い味方になってくれます。
③日常を知る
いつも買い物に行く場所、ゴミ出しの日など日々行っていることを知っておくことはとても大切です。
日常を知っていると、様子を見に行った時にゴミの日なのにまだゴミがあるなや困ったことを聞いたとき「あれ?いつも○○に行くはず(するはず)なのに??」などと些細なことでも気付くきっかけになります。
④趣味や好きなことを知ろう
日ごろから通っている敬老会や習い事、好きな物を知っていますか?
そこでのお友達から様子が変だと教えてもらうきっかけになりますし、話題となり日々の会話も弾むのではないでしょうか。
そして、いざ介護が必要になったときにご家族様がご本人様の好きなことや趣味を知っているとご自宅で介護されるときにも施設に預けるときにもとても役に立ちます。
例えば、認知症の方ですぐに立ち上がり歩き回ってしまう、落ち着きがないときなどに好きなことや習慣にしていたことを実際に行ってもらったり、好きなことについて話題にしてみたりと落ち着いてもらえる工夫をすることが出来ます。
施設のスタッフにとって何もないところから探っていくよりもとても助かりますしご家族様も同じではないでしょうか。
⑤ご本人様の意思を知っておく
突然の事故や病気などの時、ご家族様後判断するときにとても大切です。
そして、最後の時をどう過ごしたいのかも・・・。
看取りのケアに携わせていただいているとこれで本当にいいのかと悩まれるご家族様に遭遇することがあります。
最後まで治療をしてほしいのか、何もしてほしくないのか、話にくい内容ですし難しいと感じる方も多いと思います。
だからこそ、日ごろから話しておくことが私は大切だと感じています。
最後に
介護となると身構えてしまいますが、日常の様子を知っていること、元気なうちから介護や最後の時について話し合っておくことなど小さなことと思われるかもしれませんが一番大切なことだと思います。
ご本人様とご家族様が幸せになれる介護の姿が見つかりますように。
最後まで読んでいただきありがとうございます。