皆さんは、「レスパイトケア」という言葉をご存じですか?
ご家庭で介護を行う方に対して必要なケアのこの「レスパイトケア」!
今回は、介護を行う人の間では聞くことがある「レスパイトケア」についてお話しさせていただこうと思います。
目次
レスパイトケアって何?
レスパイトとは、「休息や息抜き、小休止」という意味があります。
そのため、介護の現場で使われている「レスパイトケア」とは介護を行うご家族様が介護で疲れてしまわないように一時的に介護から解放され、休息をとるための支援サービスを言います。
日本では、レスパイトケアは1976年に始まったのですが、始まった当初は利用するときの条件として、家族の病気や事故、冠婚葬祭などの「社会的な事由」に限られていたました。
最近では、介護疲れによる悲しいニュースや老々介護が増えたことにより緊急的に短期ですが利用されることも増えています。
レスパイトケアの目的は?
レスパイトケアはご自宅で介護されているご家族様へのケアで、「在宅での介護を継続していくこと」を目的としています。
24時間、365日休みなく続く介護はとてもつらく、周りが想像する以上に大変なことです。
そんなご家族が一時的にでも介護のことを忘れ、自身のここ心も体もリフレッシュし介護疲れや利用者様との共倒れを防ぐこと、そして介護する方も一人の人間として生活の質(QOL)を保証されることが「レスパイトケア」の1番の目的となります。
レスパイトケアのメリット!
最大のメリットは介護を行うご家族様の介護負担を減らし、身体的にも精神的にも健康な生活を送ることにつながるという点です。
介護者にも時間余裕が生まれいろいろな方との交流が増えることもメリットといえます。
レスパイトケアのデメリット!
レスパイトケアのデメリットとしては、認知症の方の状態の把握と環境の変化に対応することが出来るかに注意が必要です。
認知症を持つ方は、環境の変化に対応することが難しく症状が悪化してしまうというデメリットも考えておかなければなりません。
レスパイトケアとして利用したにもかかわらず症状が悪化し介護を行うご家族様の負担がより増えてしまうということも考えられるため注意が必要です。
認知症の方の症状や状態にも配慮をしつつ「レスパイトケア・レスパイトサービス」を考える必要があります。
利用条件を確認しよう!
介護保険を利用する場合や医療保険を利用する場合、数時間の利用や宿泊する場合により利用条件が変わるためまず利用できるか確認することが大切です。
利用できるサービスには、施設や病院、訪問などがありますがそれぞれ細やかな利用方法や条件が定められています。
しっかりと確認をしておくことで、いざ利用しようとしたら利用できなかったという状況を防ぐことが出来ます。
利用方法を確認しよう!まずは相談を!!
大体のショートステイやデイサービスでは介護保険を利用することが多いです。
そのため、どのサービスをどのくらいの金額を負担することで利用できるかは相談し確認する必要があります。
相談する場所としては、介護保険の管轄である市町村役所・役場、地域包括支援センター、居宅介護支援事業所など様々あるため、家から近いやご家族様が相談しやすいスタッフがいるなどの場所でまず相談してみるといいと思います。
また、医療保険を利用する「レスパイト入院」という方法もありますがこれもかかりつけ医やケアマネージャー、訪問看護ステーションを通じ医療的ケア(点滴・経管栄養・吸引など)が必要などの条件が満たされれば利用することが出来るため相談してみてくださいね。
最後に
「レスパイトケア」と聞くと施設の利用をまず思い浮かべる方が多いと思います。
もちろん、施設を利用することも「レスパイト」ですが介護するご家族様が一人で抱えこまず複数のご家族と協力すること、家族や同じ介護をする方とのつながりを持ち相談し話を聞いてもらうことも「レスパイト」の一つです。
周りの人との協力や施設をうまく活用し少しでも介護を行うご家族様や介護が必要な方の双方の負担が少ない介護が実現できればと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。