あなたは、認知症サポーターという言葉をを知っていますか?
認知症の方を介護していく上で、認知症という疾患の正しい知識を知っている人が周りにいる事はとても大切です。
特に地域で過ごされている方にとって、理解してくれる人が周りにいる事は、とても心強く、安心して過ごせるのではないでしょうか。
そこで、今回は私が働く施設でも力を入れている認知症サポーター(オレンジリング)についてお話しさせて頂きたいと思います。
目次
認知症サポーターって何?
認知症サポーターとは、認知症という疾患の正しい知識や理解を持つ方のことを言います。
この取り組みは、2005年に厚生労働省が認知症サポーターキャラバンと名付け始まりました。
認知症の方が過ごしやすい地域作りを目的とされ、現在まで活動は続いています。
認知症サポーターに期待されている事
①認知症を正しく理解して、偏見を持たないこと。
②認知症の方やご家族様に対して、温かい目で見守ること。
③近隣の認知症の方やご家族様に対して、自分なりに出来ることから始めること。
④地域で出来ることを探し、協力・連携をしネットワークを作ること。
⑤街づくりを担う地域のリーダーとして活躍すること。
と、言われています。
上記は一部、厚生労働省のホームページよりお借りしました。
認知症サポーターになるには?
認知症サポーターになるのに、年齢や職業、性別は関係ありません。
この間、テレビを見ていて大阪で小学生のお子さんも認知症の方への理解や対応を実際に、認知症役の高齢者に声をかけてどんな声かけが大切かを体験し学ばれているというのをニュースで見ました。
また、高度な知識や技術は必要なく、「認知症サポーター養成講座」という90分の講習を受ける事でサポーターになる事ができます。
90分の認知症サポーター養成講座では
1)認知症を理解する
①認知症とは
②認知症の症状
③中核症状
④行動・心理症状とその支援
⑤認知症の診断・治療
⑥認知症の予防についての考え方
⑦認知症の方と接するときの心がまえ
⑧認知症の人への支援とは
⑨認知症介護をしているご家族様の気持ちを理解する
2)認知症サポーターとは
について、分かりやすく一つ一つ丁寧に教えてもらえます。
そして、認知症サポーター養成講座を受けた後、受講し終了した証としてオレンジリングをもらう事ができます。
このオレンジリングは、「認知症の人を応援します」という意思を示す目印となる大切なリングです。
オレンジリングは2種類あります
オレンジリングには、白いロバが描かれてます。
そして、オレンジリングは幅の違うものが2種あります。
この違いは、認知症の方につけて頂くものと認知症サポーターがつけるものの違いです。
認知症の方につけて頂くもは幅が12ミリあり白いロバが2頭とNinchisho Supporterの文字が刻印されています。
認知症サポーターの目印になるオレンジリングは幅が8ミリと細くロバが3頭描かれています。
同じオレンジ色のリングですが一目でわかる工夫がされています。
最後に
認知症介護と言っても実際に経験している方や認知症の方が身近にいないと中々イメージが出来ませんよね?
ですが、高齢化が進んでいるからこそ地域で支え、認知症の方や介護をされているご家族様が安心して過ごせる環境作りが大切です。
少しでも、認知症のことを知って頂き、偏見なく優しく声をかけてもらえる環境が出来きること。
そして、他人ごととして無関心でいるのではなく、「自分の問題である」という認識を持ち、認知症の方とご家族様の「応援者」が一人でも多く増えていくと良いなと私は考えます。
最後まで読んでいただきありがとうござます。