家族が認知症になったら…
あなたは認知症ですよと言われたご本人はもちろん家族が言われたら、ご本人様もご家族様知らないことばかりだと焦りや戸惑いが大きくどのように対応したらいいかわからなくなりますよね?
知りたいことがある!と質問をいただいたのですが
➀認知症ってなに?初期の症状は??
②介護保険について教えて?
③介護は施設と自宅、どっちがいいの?
④行動(認知症症状)に対しての対処法は?
大まかに、この4つでした。
質問をいただいたため今回から4回に分けてお話しさせていただこうと思います。
目次
介護の質問① 認知症って何?初期の症状は??
認知症って何?
侮蔑的=相手を自分より劣ったものとみなし、さげすむこと。
皆さんは、認知症って昔は痴呆と呼ばれていたことを知っていますか?
痴呆と言うとどうしても診断を受けた方に、侮蔑的(ぶべつてき)な感情を与えてしまい、一番大切な早期発見・早期治療につなげることが難しいとのことから2004年に認知症と呼ばれるようになったそうです。
また、認知症は病気の名前ではなく、「状態や症状」を表す言葉になります。
病院では、認知症と診断するための基準はたくさんありその中で1番使用されているのはDSM-Ⅳによる認知症の診断基準があります。
ですが、この基準に当てはまるような症状が出てきているということは早期ではなく進行している状態となります。
初期の症状は??
最初は認知症と思わないくらいの本当に些細な「あれ?」「いつもと違う?」などの違和感が気付くきっかけだと私は思います。
例えば、
「忘れ物が多いなあ」
「財布をどこに置いたのかな?」
「やる気が出ない、不安だな・・・」
「料理を焦がしてしまう」
このような「小さな異変」は、認知症の始まりを告げる初期症状、つまり「サイン」かもしれません。
ご本人は小さなことと思っていてもご家族の方や周りの方も「いつもと違うような」と気付いていることもあると思います。
認知症は、早期に発見し内服を開始することが症状の進行を遅らせる大切な第一歩です。
認知症の初期症状が現れているにもかかわらず、そのサインを見逃してしまい、気づいたころに重症化しているケースが多く存在します。
なかなか「おかしい」と思ったときに病院に行けない理由は何でしょうか?
サインは出ていても見逃してしまう理由
それは…
初期症状に気付いたのに、重大なコトとして受け止めず見逃してしまうこと。
認知症は、突然発症する病気ではなく、長い年月をかけて少しずつ進行する病気です。
その為、家族や本人が「何かおかしい」と小さな異変を感じても「一時的なもの大丈夫」、「(齢のせい)ただの物忘れかな?」と重大に受け止めず、初期症状のサインを見逃してしまうのです。
病気についての知識が乏しい
そもそも、認知症という病気やその症状を知らない人は、自分や家族に起こっている異変には気づきにくいものです。
認知症症状には「周辺症状」と「中核症状」の
そこで今回は中核症状から初期症状の7つをご紹介します。
➀同じことを何度も言う
②忘れ物や探し物が多くなる
③約束の日時や場所を間違える
④落ち着きがなくなり、怒りっぽく、頑固になる
⑤単純な仕事や計算に時間がかかる
⑥料理を焦がすなど失敗することが増える
⑦洋服に気を遣わず、同じ服ばかり着たり、だらしない恰好や季節外れの格好が増える
以上が、「中核症状」で引き起こされる初期症状です。2項目以上当てはまる方は、認知症や前段階であるMCI(軽度認知障害)の可能性があります。
最後に
認知症の症状の出方は、今まで生活していた環境や社会的な環境により違いがあるとは思います。
またゆっくり進行するため気付きにくいということもあるかもしれません。
ですが、ご本人はもちろんご家族様や周りの方の「あれ?いつもと違うな??」という気付きが早期発見にはとても重要になると感じています。
ここまでお話しさせていただきましたが、私自身家族が認知症になるという経験をまだしていません。
ですが、仕事として認知症の方と関わらせていただき、ご家族様のお話しを聞く機会をいただいていることで感じたこと、学んだことがあります。
少しでも、このブログが読んでいただいた皆様のお役に立ち、介護が辛く悲しいだけのものから穏やかで楽しい時間となるお手伝いが出来ればと願って…。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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